私が経理を始めた理由

経理マスターへの道

そもそも私は理系人間

私はそもそも航空機の設計開発エンジニアでした。

大学院でも物理を学んでいて、当時は「経済学とか何やってんの?なんか意味あるの?」という感じで、少し文系を馬鹿にしていたところがありました。

そんな私が、今や経理や労務管理の業務改善や代行業の会社を経営するようになりました。

よく、「すごい方向転換しましたね」というように人から言われることがあります。

なぜこのような方向転換をしたのか、ここでお話させていただこうと思います。

この記事が、仕事で悩まれている方の今後の方針決めの参考になれば嬉しいです。

世の中会社でできている

私は、先述の通り航空機開発業務に7年ほど従事していました。

しかし、その激務とプレッシャーから心身の健康を壊してしまい、しばらくの療養生活に入りました。

おかげさまで回復することが出来ましたが、社会復帰するにあたり、そもそも自分がこんなに苦しんだ「会社とは結局何なんだろうか?」「経済活動とは何なんだろうか?」「社会生活ってみんなどうしてるの?」というような疑問が浮かんできました。

そもそも、当時の私は傷病手当金や失業給付金や貯金を切り崩して生活していましたが、当然収入もなく徐々にジリ貧になっていっている焦りも感じていました。

だからこそ、「まずは自分が経済的に豊かになる必要がある」と思い至りました。

けど、「どうやって豊かになればいいの?」という感じで、何をやっていいのか分からないでいました。

そこから、まずは経済活動や社会活動について勉強しようと思い立ち、動き出しました。

当時は近所の図書館に通い詰めていました。

そんな中で、「ファイナンシャルプランナー技能士」という資格があることを知りました。

この資格は、簡単に言うと「資産管理・形成のプロ」としての資格です。

まずは、この資格の勉強を通して、自分の経済の立て直そうと考えました。

おかげさまで、3か月ほど独学で勉強して合格することができました。

また、この勉強の最中に、「中小企業診断士」という資格の存在を知りました。

この資格は、経済産業省大臣が認める、「中小企業経営・コンサルティングのプロ」としての国家資格です。

この勉強をしたら、もっと世の中のことが分かるかもしれない、何よりも「コンサルタントってカッコいい(笑)」という想いから勉強を開始しました。

こちらも、5年間と時間はかかりましたが、お陰様で合格することができました。

今では、経営コンサルタントとして活動させていただいております。

さて、その勉強の過程で、世の中は会社というもので成り立っているんだなと気づきました。

会社はそもそも世の中に価値を提供していく場なのだと認識しています。

価値とは、例えば人が生きていくために必要なものを作ったり、便利になるものを作ったり、他の人のお困りごとを解決したりといったことです。

こうしたインターネットというサービスを皆さんが利用できるのも、会社が様々なインフラを整えて、それを皆さんにお知らせして、使ってもらえるようにしているわけです。

会社がなければ今のような社会は成り立ちません。

更に、会社は皆さんが活躍する場でもあります。

総務省統計局の労働力調査によると、2022年平均の就業者数は6723万人だそうです。

日本の15歳以上の働ける人の人口は約1億1千万人だそうです。

つまり、15歳以上で2人に1人は何らかの形で会社に就業しているわけです。

会社にいる皆さんお一人お一人が活躍することによって、会社は世の中に価値を提供して、世の中を作り上げているわけですね。

自分を豊かにするのに経理は役立つ

さて、そんな会社ですが、さまざまな価値を提供してくれています。

そんな中で、必ず必要で共通しているものがあります。

それが「経理」です。

会社が成り立つためには、経済活動をする必要があります。

経済活動とは、「人間の社会生活において、金銭や物資の交換を行うということによって生活を成り立たせていくという部分のことを言う(ウィキペディア(Wikipedia):”経済活動”より)」ということだそうです。

当然、会社は商品やサービスを提供する代わりに代価を受け取ります。

会社の経済活動は簡単に言うと次のステップを言います。

  • 材料や設備などを仕入れる
  • 加工する
  • 商品やサービスを提供・販売する

仕入れるときにはお金を支払います。

加工をするときには人件費などの経費を支払います。

販売をしたらお金を受け取ります。

経理とは、この会社の経済活動におけるお金の流れを把握・管理していくことです。

簡単に言うと、仕入れの時に請求書を受け取れば、その金額の振り込みをします。

従業員を雇っていれば、その給料を計算して振り込みます。

販売をしたら、お客様に代金を請求して売上金を回収します。

もし、請求された金額に対して手持ちのお金が足りなければ、どこかから調達してこなければなりません。

払えなければ今後、仕入れをすることはできなくなります。

そうすると当然価値の提供もできなくなります。

なので、経理は会社内でのお金の流れを止めないようにするために日々活動しています。

このことは個人の暮らしにもかかわってきます。

私が療養中、お金がどんどんと減っていった時にFP資格を取りました。

この時に資産形成について学び、自分の人生設計や計画を立てるようになりました。

まずは自身のお金の使い方を明確にして、毎月どういったことにお金をいくら使っているのかを把握するようにしました。

そこから、無駄遣いしていることがたくさんあることに気づき、その点を改善するように努めました。

それだけで、ずいぶんとお金に余裕ができるようになってきました。

お金に余裕ができると、気持ちも余裕が出てきて、普段の暮らし全体が豊かになってきたような気がします。

会社も同じです。

3年ほど前に、私はとある企業様の経理や労務管理の全般を任されました。

当時、その企業ではとある事情から事務処理が全くできなくなってしまい、事務処理を何とかしてほしいと依頼されました。

私自身も中小企業診断士として、ある程度の知識はありましたが、事務処理の実務経験はありませんでした。

受けるかどうか悩みましたが、その会社の現状を聞いてみると、そのままでは給料も外注業者さんへの支払いも止まってしまうような状態でした。

預金残高などもかなり危険な状態になっていました。

このままでは、この会社に関わる人たちみんなが不幸になる、自分が何とかしなければ!という想いから受けることにしました。

おかげさまで、この会社は現在では資金にも余裕が出てきて、事務処理も非常にスムーズにできるようになって、今では新規事業まで始めようというところまで成長するに至りました。

私自身も、当初まともに給料計算もできませんでしたが、社会保険制度や労働基準法について学び、様々な経営法務についても学ぶことができました。

この時の経験をもとに、経理のIT化を進める「ミエラク経営サポート合同会社」を設立するに至りました。

経理をはじめとした、事務処理業務をしっかりとやるだけで、会社も個人も豊かになる、今ではそう確信しています。

目指せ!経理マスター!

会社において、経理業務は必ずやらなければならないことです。

経理というと、事務員さんがやること、事務職ってだれでもやれるでしょ、といった風に軽く見られがちです。

しかし、こうした業務にも専門知識やスキルが必要になります。

経理業務は一つ間違えると、会社の存続にも関わる問題に発展します。

そんな重要な業務なので、経理職としてのスキルや専門知識を身に付けるだけでも仕事に困ることはありません。

また、今後の自分の収入をアップさせる可能性もあります。

もし、これを読まれているあなたが、自分の仕事について悩まれているのであれば、ぜひ経理職についても検討してみてください。

本ブログはそんな経理職を目指す人に向けて、役立つ情報を発信していきます。

皆さまが、経理スキルを身につけて、ご自身の暮らしを豊かにしてもらい、社会の発展のためにご活躍できることを切に願っております。

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