先日、おかげさまで当社は第一期の決算を完了しました。
その際に、それほど大した利益もなかったので税理士さんに頼まずに、自力で法人税の確定申告をやろうと決意しました。
この記事では、私が自力での法人税の確定申告をどのようにしたかをお伝えします。
この記事を読むと、マイクロ法人などの法人を設立したけど、税理士さんに頼むほどでもないな~というような方の参考になるかと思います。
確定申告の前段階
法人税の確定申告をする前に、それまでの営業活動を帳簿につける必要があります。
いわゆる簿記ですね。
そして、決算期末を迎えたら、決算整理仕訳をして財務諸表を作成します。
このときの利益に対して法人税は課税されます。
法人税の金額を決定するためにも、確定申告の前に必要な財務諸表を含む決算書を作成します。
具体的には、以下の書類が必要になります。
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 販売費及び一般管理費内訳書
- 株主資本等変動計算書
- 個別注記表
- 勘定科目内訳明細書
- 法人事業概況説明書
当社では会計ソフトとして、マネーフォワードクラウド会計を利用しています。
マネーフォワードクラウド会計についてはこちらの記事をご確認ください。
マネーフォワードクラウド会計では、上記書類のうち「勘定科目内訳明細書」「法人事業概況説明書」以外は作ることができます。
そのため、自分で「勘定科目内訳明細書」「法人事業概況説明書」を作ろうと思い、色々と調べてみました。
「勘定科目内訳明細書」は、勘定科目ごとの詳細な内容を記載するもので、全部で16種類あります。
16種類全部の明細書を作成する必要はなく、使用した勘定科目についてのみで構いません。
しかし、その内容をどのように作成すればいいか全くわかりませんでした。
様式も国税庁のサイトにあるようなのですが、イマイチよくわかりませんでした。
「法人事業概況説明書」は、その法人の1年間の事業内容についてを記載するもので、毎月の売上や仕入れを記載します。
こちらはネットで調べれば、結構エクセルのフォーマットなどを無料公開されていたりして、自力で作れそうな感じではありましたが、やはり色々と面倒くさい感じでした。
行き詰まりを感じていた時に、色々とネットで調べていたら、とあるWEBサービスに行き着きました。
それが、「全力法人税」という法人税の確定申告に関する書類を作成してくれるWEBサービスでした。
全力法人税で決算書、確定申告書を作る
全力法人税は、マネーフォワードクラウド会計からデータをインポートして、その情報をもとに法人税の確定申告に必要な書類を作成してくれます。
全力法人税について詳しくはこちらから。
また、そのデータをもとにe-TaxやeL-TAXと言った、電子申告に対応したデータを作ってくれます。
このデータをe-TaxやeL-TAXのシステムにアップロードするだけで、確定申告が完了することができるすぐれものでした。
無料アカウント登録することで、先程の「勘定科目内訳明細書」や「法人事業概況説明書」を印刷することもできます。
21,800円+税を支払うことで、すべての書類やデータの作成をすることができるようになり、確定申告完了まで自力でできてしまいます。
マニュアルがとてもわかり易いので、その説明通りにすすめていけば、簡単に確定申告が完了できます。
結局、私も料金を支払って全力法人税で確定申告を完了させました。
税理士さんに依頼すれば、10万円以上はかかると思いますので、コスト削減に貢献してくれました。
ちなみに、法人税の確定申告書類は「別表一 確定申告書」があり、また「別表二~十九」があり全部で19種類の書類があります。
これも必要なものだけの提出になります。
また、ここまでは国の税務署に支払う、いわゆる国税に関するもので、実際には都道府県や市区町村での法人住民税のような地方税の申告も必要になります。
それらの申告書類も全力法人税で作成することができます。
地方税の申告書には以下のものがあります。
- 第6号様式 道府県民税・事業税・地方法人特別税の確定申告書(事業所のある都道府県に対して申告する)
- 第20号様式 市町村民税の確定申告書(事業所のある市町村に対して申告する)
まとめ
自力で法人の確定申告をするには、マネーフォワードクラウド会計で日々の帳簿データを作っておき、それを全力法人税にインポートすることで、簡単にできます。
もし、会計ソフトで「freee」をお使いであれば、最近になって確定申告の機能が実装されました。
freeeであれば、決算書の作成から確定申告までシームレスにできるので便利かと思います。
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